急に寒くなりましたね。
ついこの前まで半袖だったのに、
気づけばもうコートの出番。
本当に秋って、どんどん短くなっている気がします。
体感では…二週間くらい?
だからこそ、この“束の間の秋”を
ひとつひとつ大切に味わいたくなります。


こんな時に食べたくなるのが、たい焼き。
あの香ばしい香りと、
手のひらに伝わる温かさ。
少し小腹が空いた午後なんかにぴったりです。
そういえば、たい焼きには
「天然」と「養殖」があるのをご存じですか?

天然は、一匹ずつ金型で丁寧に焼かれたもの。
一方、養殖は大きな鉄板で
何匹も同時に焼き上げるタイプ。
どちらもそれぞれの良さがありますが、
僕は“養殖派”です。
少し厚めの生地がもちもちしていて、
時間が経つほど餡の香りがふんわり広がる。
出来たてよりも、
少し冷めた頃のたい焼きが好きなんです。

学芸大学にお店があった頃は、
三日に一度は通っていた「ひいらぎ」。
カリッと、もちっと。
その絶妙なバランスがたまらなくて。
しっぽからかじる瞬間、
いつもなんだかほっとしていました。
そして今日みたいに冷たい風が吹くと、
たい焼きを食べたくなります。

次の休みは、久しぶりにひいらぎのたい焼きを買いに行こう。
キンモクセイの香りがしてる間に。
