朝の澄んだ空気に包まれて、
隣町の田園調布へと向かう。
銀杏並木を自転車で走るたび、
散り敷かれた黄金の絨毯がカサカサと心地よい音を奏で、
冬の訪れを感じさせる。
空気は乾いていて、
冷たさの中にもどこか清々しさがある。
この季節の朝は特別だ。
目指すのは「ペリカンカフェ」。
店内に足を踏み入れると、
ほんのりと温かい空気と
コーヒーの香ばしい香りにほっと心が緩む。
モーニングを頼んでみることにした。
パンset+バター+エチオピア珈琲
カウンター越しに「おはようございます」と、女性スタッフが優しく声をかけてくれる。
席につき、こんがり焼けたパンに
たっぷりのバターを塗り、
熱々のエチオピア産のコーヒーを一口すする。
朝の静けさとともに、
考え事やちょっとした勉強に没頭するのが至福の時間だ。
早起きからの活動は、心を軽やかにしてくれる。
外に出たとき、頬に触れる冷たい風すら心地よい。
ふと空を見上げると、
木々の間から覗く薄青い冬空が広がっている。
今年も残りわずか数週間。
やり残したことを振り返りながら、
この穏やかな朝の時間に感謝する。
小さな幸せがぎゅっと詰まった冬の朝。
この心地よさを抱きながら、
一日をゆっくりと始めるのも悪くない。