朝の珈琲は、掃除、洗濯、朝食の後。
昼食の後も飲むし、4〜5時の間にも必ず一杯。
浅煎りのエチオピアが好きで、この頃は
ルイスコロンビアやマタリ クラシックもお気に入り。
僕は、珈琲といえば、ホット。
アイスは飲まない。
どんなに暑い夏の日でも、ホットがいい。
温かい珈琲は香りが立ち、
一口飲むだけでほっと心が落ち着く。
リフレッシュもできて、リラックスもできる。
だからこそ、
珈琲タイムは僕にとって大切な時間だ。
毎日2〜3回、自分で珈琲を淹れる。
少し時間がかかるけど、その時間が好きだ。
珈琲を淹れながら、僕はある人を思い出す。
その方が、こんな事を言うんです。
“なんで珈琲を注文するときに、
ホットかアイスか聞くの?
珈琲って言ったらホットでしょ?”
そして彼はこう続けた。
「アイス珈琲なんて日本だけだよ」
その時、僕は心の中で思った。
カッコいいな、と。
海外生活が長い人ならではの価値観に、
少し憧れを抱いた。
それ以来、10年以上。
僕はずっと珈琲といえばホットだけを飲んでいる。
はじめは彼の言葉に感化されて意地で飲んでいたけど、
いつの間にか、ホットの方が心地よくなっていた。
そうだ、珈琲はただの飲み物じゃない。
温かさと香りがもたらすリラックス感は、
忙しい日々の中でかけがえのないひとときだ。
きっと、あの男性もそうだったんだろう。
今はもう会えないけど、
彼が教えてくれた価値観は、僕の中に生きている。
だから、これからは僕が伝えたい。
「珈琲はホットだけだよ」と。